マイホーム検討中の方へ
「ハウスメーカーからライフプランニングを勧められた。」
「受けてみたいけど、あてにして良いのだろうか。」
「騙されて高いローンを組まされたりしないかな。」
このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
私は現在30歳。
昨年マイホームを購入し、現在返済に追われている日々。
購入にいたるまでに、2人のFP(ファイナンシャルプランナー)さんとライフプランニングを行ってきました。
この記事では私の経験をもとに
・ライフプランニングについての基礎知識
・ライフプランニングを行う際の注意点
この二つについてご紹介します。
ライフプランニングについての基礎知識
ライフプランニングとは
まずはじめに、ライフプランニングとは、
将来にわたるお金の流れを見える化し、人生設計を行っていくものです。
特に住宅購入の際に行う、ライフプランニングでは、
子供は何人作る予定か、大学まで行かせるか、旅行は年何回行くかといったあなたの将来設計情報をもとに、
■いくらの住宅ローンを借りられるのか
■月々の返済額はいくらになるのか
■老後資金に余裕はあるか
等を予測していくことになります。
誰がやってくれるの?
基本的にはFP(ファイナンシャルプランナー)さんがやってくれます。
住宅メーカーと契約している保険会社の営業マンなんかが多いですね。
私はFPさんに
「私が家を買ったら住宅メーカーからいくらか儲かるんですか?」
と聞いたことがありますが、基本的にはそのようなことはないそうです。
しかし可能性がゼロとは言い切れません。
高い家を買わせようとしてくる人
である可能性もあるということは心得ておきましょう。
なんのためにやるの?
基本的には住宅メーカーが家を売るためです。
どんなにお金を稼いでいても、数千万円もの買い物を勢いだけでできる人はそうそういません。
とはいえ、将来のお金の流れを正確に予測できている人もいないでしょう。
圧倒的に資産に余裕があるのに、将来がなんとなく不安だから家は買わない。
FPさんいわく、このような人は意外と多いそうです。
実際のお金の流れをリアルにシミュレーションすることで、
「私の老後は安泰なんだ。」
こう思ってもらえるようになり、家が売れやすくなります。
これが住宅メーカーがライフプランニングを勧める理由です。
一方で買う側であるあなたも、将来の不安を取り除きつつ、マイホームを購入できるので、やっておいて損はないでしょう。
将来に少しでも不安のある方はやっておくことをオススメします。
ライフプランニングでの注意点
ライフプランニングは住宅購入の予算を決めるには絶対にやっておくべきことです。
しかし、真面目にやらなければ本当に意味がありません。
逆に高いローンに苦しむことになります。
ここでアドバイス。
ライフプランニングは最悪のケースを想定して行いましょう。
将来は全く読めないものです。
昨今のウイルス騒動を予測できた人は少ないでしょう。
こういった不足の事態が起きても対処できるようにしておくことをオススメします。
とはいえ、なにもかも悲観的に考えていては家なんて建てられません。
ここからはライフプランニングで特に厳しめに見積もるべき項目をご紹介します。
昇給前提
私はある程度有名な会社に勤めていますので、FPさんも私が将来的にどのくらいの年収になるのかは予測していました。
その昇給額は比較的的を得てはいましたが、私は定年時の年収は今プラス100万でやってもらうようにお願いしました。
結果的に私が家を購入した直後から、社内で本格的に働き方改革が取り上げられはじめ、残業をする機会はほとんどなくなりました。
幸いもともと残業をほとんどしていなかったのでダメージはありませんでしたが、もし、私が
「家も買うし、バリバリ残業する前提でプランを組んでください!」
とか言っていたら悲惨なことになっていたでしょう。
それ以外にもウイルス騒動で収入が減った人は多いはず。
このように何が起こるか全く予測できない世の中です。
楽観的な昇給予測だけは絶対にしないようにしましょう。
育児資金
世間の流れも読めませんが、もっと読めないのが子供です。
ライフプランでは何歳のときに第一子で、第二子は何年後で、とかゆうプランをたてていくわけですが、その通りにできたら苦労はありません。
例えば、第一子が予定通り生まれたとしましょう。
ライフプラン通りに第二子を作ったのに、それが双子だったら。
ライフプランは子供は二人で予測しているのに、三人になってしまうわけです。
子供を一人育てるのには、数千万円かかると言われています。
その数千万分の余裕を持っていなければ、老後資産を切り崩すことになるでしょう。
また、子供が健康に育つ保障なんてどこにもありません。
大きな病気をすれば、医療費も負担となってくるでしょう。
そういったことまで想定して、私のライフプランでは
・子供は三人
・全員オール私立学校
という設定にしました。
(さすがに病気になる予測はしたくないですからね。笑)
実際は私立なんて行かれる気はありませんが、予測不可能だからこそ、そのくらいの設定にしておくくらいでちょうど良いでしょう。
世帯収入
ここは共働き前提でライフプランを行う際の注意点です。
育児や介護が原因で、突然どちらかが仕事を辞めなければいけない可能性は多いにあります。
実際私の職場の先輩にも、最初は共働きだったけど、子育てが厳しすぎて奥様に仕事をやめてもらったという人は何人かいます。
親が近くにいれば子育ての難易度は多少下がると思いますが、逆に歳を重ねたときには介護の必要性が出てきます。
また、職場の人間関係などで、突然奥様が仕事をやめたいと言ってくるかもしれません。
私はそういったことを想定し、夫婦共働きではあるものの、ライフプランでは妻は専業主婦ということにしていました。
多少の余裕はあるものの、それでも超贅沢な生活とは程遠いと感じています。
また、最近妻が、
「仕事がつまらない。転職したい。」
などと言ってきております。
転職ならまだしも、最悪の場合、本当に専業主婦になるのではないか・・・。
共働き前提で大きな住宅ローンを組んでいたと思うとぞっとします。
終わりに
大きなハイグレードな家に住む。
それは幸せかもしれませんが、家族が全員笑っていることが不可欠です。
子供には会えないけど、ローンのために残業する。
絶対に仕事はやめられない。
育児、介護からは逃げられない。
こんな縛られた状態で笑っていられるでしょうか。
この記事で紹介したような、余裕をもったライフプランを行うことで、このような状態は回避できるでしょう。
ライフプランを厳しくやりすぎて、あまりにも生活に余裕が出てしまうのなら、お寿司や焼き肉を頻繁にみんなで食べたらいいじゃないですか。
贅沢な家に住むよりもそっちの方がよっぽど幸せだと、私は思います。
これを読んでくれた人が一人でも多く幸せなマイホーム生活を送ってくれることを願って、今回はこのへんで!
それではまた次回!!
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